2023年2月1日 更新

このコーナーは、第18回日本バイオロギング研究会シンポジウムにおいて開催された高校生・大学生向け講演会において参加者の高校生・大学学部生から頂いた質問とそれに対する回答をまとめたものです。バイオロギング研究に興味がある、バイオロギング研究をやってみたいと思っている高校生、大学学部生の皆さんの指針となれば幸いです。

回答者一覧

青木かがり(東京大学 大気海洋研究所/農学生命科学研究科)
上坂 怜生(東京大学情報基盤センター)
岩田 高志(神戸大学 海洋政策科学部/大学院海事科学研究科)
奥山 隼一(水産研究・教育機構 水産技術研究所)
木村 里子(京都大学 東南アジア地域研究研究所/農学研究科/ 野生動物研究センター)
坂本 健太郎(東京大学 大気海洋研究所/農学生命科学研究科)
佐藤 克文(東京大学 大気海洋研究所/農学生命科学研究科)
高橋 晃周(国立極地研究所/総合研究大学院大学)
中村 乙水(長崎大学 海洋未来イノベーション機構環東シナ海環境資源研究センター)
三谷 曜子(京都大学 野生動物研究センター)
依田 憲(名古屋大学 理学部/大学院環境学研究科)
渡辺佑基(国立極地研究所/総合研究大学院大学)
(敬称略 名前順)

目次

1.バイオロギングを学ぶ

2.バイオロギングについて、もっと詳しく

3.様々な動物種と様々な調査地

4.これからのバイオロギング

1.バイオロギングを学ぶ

Q.バイオロギングに関するおすすめの書籍はありますか?

子供向けの絵本ですが、最近、福音館書店から出版された「なぜ君たちはグルグル回るのか」は、バイオロギング研究の現場の様子をリアルに伝える楽しい本でした。大人が読んでも楽しめると思います。また、渡辺佑基さんが執筆した「ペンギンが教えてくれた物理のはなし」と「進化の法則は北極のサメが知っていた」も面白かったです(坂本)。

「海鳥の行動と生態―その海洋生活への適応(綿貫豊、生物研究社)」、「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待(佐藤克文、光文社)」綿貫本は、海鳥について広い話題を丁寧に網羅しています。佐藤本は、学問とエンタメのバランスが絶妙(依田)。

バイオロギング1、バイオロギング2 (日本バイオロギング研究会編、京都通信社)他、バイオロギング研究者が執筆した本。坂本先生ご推薦の「なぜ君たちはグルグル回るのか」はイラストもバイオロギング研究者によるものでとっても素敵でした!絵本「動物たちが教えてくれる 海の中のくらし (たくさんのふしぎ)」も良いです!(木村)

すでに挙がっていますが、私もバイオロギング1、バイオロギング2(日本バイオロギング研究会編、京都通信社)をお勧めします。これらの本はバイオロギングを使って今までどのような研究が行われてきたのかが哺乳類・鳥類・魚類と様々な種に渡って紹介されているので、バイオロギングの全体的な世界観を知るのにうってつけです。(上坂)

私の書いた絵本を紹介して下さいまして、ありがとうございます。嬉しいので、研究室訪問に来て下さる高校生や大学生には絵本を差し上げます。(佐藤)

「バイオロギング:「ペンギン目線」の動物行動学」(極地研ライブラリー)では「海に水中望遠鏡を」という意気込みでバイオロギングを始めた内藤靖彦先生による手法開発の苦労の歴史が読めます(高橋)

月刊たくさんのふしぎ「なぜ君たちはグルグル回るのか 海の動物たちの謎」は激アツです。(岩田)

Q.バイオロギングの本を読む時、レベル別にどのような書籍がおすすめですか?

上の質問の回答で挙げられた本の中で言うと、「海鳥の行動と生態―その海洋生活への適応」は、やや専門的で、これから海鳥の勉強をしたいと言う人にお勧めです。それ以外の本は、専門知識が必要なく、誰でも楽しく読むことが出来ると思います(坂本)。

数理や統計やバイオロギングデータに興味のある大学生には、「フィールドデータによる統計モデリングとAIC」(https://www.amazon.co.jp/dp/B01CHBNLL4)もおすすめです(依田)。

Q.(高校生からの質問)先生が生物科やバイオロギングに興味を持ち進路として選択したきっかけはありますか?生物科と言っても選択できる範囲はかなり幅広く将来の専攻を何にするか悩んでいて参考にしたいです。

私は哺乳類や鳥類と言った比較的大きな動物のことを学びたかったので、獣医学科に進学しました。獣医学科に進学してみると、イヌやウシの医学に関する学問の比重が大きいことが分かりました。私は野生動物に関心があったので、その後、少し専門分野を変更して、現在はバイオロギングを専門にしています(坂本)。

私は海洋生物を研究したいという漠然とした目標で水産学部に進学しましたが、学部で学んでいく中で、生き物の移動・回遊、特にサケやウミガメが自分の生まれた場所に回帰するという現象とそのナビゲーション機構に興味を持ちました。生物の”移動・行動を追跡する”バイオロギングという手法は、まさにぴったりで、そのままその研究室を選択するに至りました(奥山)。

これは高校の理科の選択科目選択についての質問でしょうか。私は高校では物理・化学を選択しました。(佐藤)

高校は物理・化学選択でした。私が通っていた学部では、1,2年次は学科を決める必要がなかったので、その間に生物系の動物行動学を専攻することを決めました。バイオロギングには当時は興味が無かったというか知らなかったです(バイオロギングという言葉も無かった)。4年次に縁があり、ロガーを用いた研究をはじめました。(依田)

野生動物の行動に興味があり、バイオロギングはそれを調べることのできる最も優れた手法だと思い、バイオロギング研究の道に進みました。高校の時は生物と化学を選択していました。化学は赤点ギリギリだったので途中で取るのをやめたので実質生物しか勉強しませんでした。今思うと生物は後からでも簡単に勉強できるので、高校の時は物理化学を選択した方が良いと感じております(特に物理)(岩田)。

Q.(高校生からの質問)バイオロギングを研究するにあたって、必要な数学はありますか。また、生物の研究をするときに必要になる数学を教えてください。(数学好きです)

高校で学ぶ数学はバイオロギングを研究する上で、どれも必要だと思います。力学(物理)と統計学は使う機会が多いように思います(坂本)。

坂本先生からのご回答の通り、高校数学は研究で必要な理系科目すべての基礎です。つまり、物理も生物も地学も全て数学ありきで成り立っています。私たちバイオロギング研究者も、日頃から微分積分やベクトルなどの概念をこねくり回して動物のことを考えています。もし大学で特定の数学の分野を専攻しながらバイオロギング研究を行いたいと考えているのであれば、とても面白いことだと思います。ただその場合、高度な数学がどのようにバイオロギングに貢献してくれるのかは未知数ですので、この分野をやっておくといいよというのは分かりません。(上坂)

バイオロギングに限らず生物系で数学や物理に強いのは大きなアドバンテージですので、引き続き頑張ってください。(依田)

大学院生のときに、ペンギンが潜っていくときの角度を加速度記録計から計算しようとして三角関数をよく理解できていなかったことに気が付きました。高校数学の参考書を買って勉強し直しました。(高橋)

数学好き、素晴らしいです。バイオロギングに限らず色々なところで役に立つと思います。(木村)

Q.バイオロギングに関して、勉強面のことに限らず高校生のうちにやっておくべきことはなんですか?

たくさん本を読んでください。可能なら、生き物の飼育をすると良いと思います(坂本)。

自身の生活能力を高めること。体を鍛えること。研究のために、世界のどんな僻地に行っても生活できる能力は、野外調査では勉強面以上に大切です。(高橋)

めいっぱい毎日を楽しんでください!(木村)

運動です。野外調査に必要な基礎体力がつきます。研究が行き詰まった時の忍耐力がつきます。大人になってからサッカー等のスポーツコミュニケーションが必要とされるときに役立ちます。(岩田)

求められている答えではないでしょうが、焦らず、いろいろなものを見て、触れて、学びましょう。バイオロギングに限らず、「研究できるようになる」には時間がかかります。大学4年生になると卒業研究を行いますが、それは研究の練習のようなものです。修士課程(大学卒業後の2年間)を終えると、一通りの決まった作業がこなせるようにはなります。その後の博士課程のどこかの段階でようやく、自分の頭脳と様々なスキルの歯車が噛み合い、自分で研究している実感が持てるようになります。このように時間がかかることですので、焦らずに、目の前の課題や好きなことに取り組みましょう。高校・大学時代は体育会の部活に専念していた教授も多いです。遠回りが最適な道なこともよくあります。(依田)

上記の皆様の回答に大賛成です。なんでも一回やってみることは大事だと思います。もっと実用的な話で言うと、フィールドに出たときには日常の生活力が如実に現れる気がします。例えば日ごろからちょっとした物の修理や工作を自分でしていれば、ビニールテープや瞬間接着剤の適切な使い方がなんとなく分かると思います。体力も生活力の一つでしょう。チームでフィールドに行っていると、料理当番が周ってくることがあるかもしれませんし(俺料理できないんでパスなんて言えない)、アンガーマネジメントも必要です。日々のちょっとした不便に自力で対応する力が大切だと思います。(上坂)

Q.高校1年生です。将来バイオロギングを研究したいと思っているのですが、京大の農学部と理学部だったらどちらに行くべきでしょうか?

神戸大の海洋政策科学部です(岩田)。

私は京大理学部〜大学院出身ですが、良かったと思っています。良かった理由のほとんどは超放任だったことに起因しますので、一般的ではないと思いますし、現在は違うかもしれません。京大農学部には所属したことがないのでわかりません。農学部は実学(人間社会に役立つ学問)、理学は虚学(そうではない学問)と言われますが、両者の境界は曖昧になってきています(依田)。

追記:佐藤さんの回答を見て思い出しましたが、日本で動物行動学を確立した日高敏隆さんが創った研究室に行きたいという動機が私にはありました。私が研究室に配属されたときには日高さんは既に退官していましたが、直弟子の皆さんから受けた影響は大きく、今でも財産です。(依田)

私は京大農学部・情報学研究科出身ですが、研究会には京大理学部・農学部、どちらの出身研究者もいます。バイオロギングは手法・手段なので、どこで何の動物のどういうことを研究したいか?を考えてみてください。研究者(先生)により各々対象種やフィールドが異なるのでその点をご参考にされると良いかもしれません。また、学部によりカリキュラムが異なるため、どのような勉強をしたいかにもよるのではないでしょうか。(院試に通れば)大学院から他の大学・他の研究科の研究室に進むことも勿論できます。岩田先生のご回答のように京大以外の大学・学部もぜひ見てみると良いと思います。(木村)

理学部じゃなくても他の学部や他大学からでも院試に受かればバイオロギング研究は可能です.生物系でなかったとしても,工学系の勉強をしてからでも,数学系で統計などの勉強をしてからでも,大学院での研究に役立つと思います.そして,どこにいたとしても興味のある研究をしている先生にコンタクトを取れば,学部生のうちからフィールド調査に参加できる機会もあります.「このような道を進まなければ,バイオロギング研究者になれない」ということはありません.いろんな場所に行き,いろんな人と話をし,いろんな経験を積むことが大事です.(三谷)

学部ではなく、師事したい人が今どこに居るかで選ぶべきかと思います。私は京大農学部出身、依田さんは京大理学部出身、それぞれ在学時に自分に合った先生がそこにいたということです。(佐藤)

大学の授業で使われていそうな参考書を本屋で覗いてみてください。そして、興味があった方(理解できた方ではなくて)を選ぶのがいいと思います。バイオロギングに役に立つかという観点で言うと、どちらでもいいです。私は理学部物理学科に進みました。高校の時物理が好きだったからです。しかし大学に入ってから学ぶ物理にはそこまでのめり込むことができませんでした。大学で具体的にどんなことを学ぶのか事前に見ておけばよかったなぁと思います。今ではそれが役に立っているので後悔はしていませんが。(上坂)

Q.(高校3年生からの質問)生物学と地球科学が大好きで、大学では生物学を学ぶことになりました。先生方は、いくつかの強い興味を持つものがあって、どちらかだけしか専攻できない時どうしてきましたか?

じっくりと考えても、甲乙つけがたい時には、どちらを選んでも正解なのだと考えることにしています(坂本)。

生態学と地球科学を学べる学科もあります(名大>宣伝です)。何か一つを極めたら、他分野のスキルを獲得するルートも想像できます。必要なときに学べば良いと思います。(依田)

坂本先生に御意です。専攻できない方は自学・オンライン教材を探すとか、他学部や他専攻の授業を取るとか、本当にやる気があれば両方できます。両方やれなくて残念と思わず、両方興味があって楽しい!と思ってください。(木村)

Q.バイオロギングを研究手法として使うために学んだ方が良い学問にはどんなものがありますか?大学の学部生です。

日常的に本をたくさん読む習慣をつけることが重要です。研究で必要になる学問は、それぞれの人やタイミングによって異なります。その時々で研究に必要となる事柄を学ぶ能力を身につけるなら、読書の習慣をつけるのが一番です(坂本)。

英語をやっておいて損はありません。海外での野外調査、国際学会での発表、国際学会誌への論文執筆等さまざまな場面で英語力が必要とされます。読む書く聞く話す、とにかく英語力を身につけておくと役立ちます(岩田)。

教養科目レベルの数学、物理、プログラミング。文系科目や語学(依田)。

データサイエンス(情報、数理、統計、プログラミング)、英語、生物、物理・・全部でしょうか。文章力もかなり重要です。こちらは長期戦でないとなかなか身につかないので、読書習慣は重要だと思います。世界の研究者と話すのに、教養も高いほど良いです。(木村)

どの専門性を磨くべきか、という質問だとするならば、何でもいいと思います。機械を作る人もいれば、現場でデータを集める人、高度なデータ処理を行う人まで様々です(現場でデータを集めるのはだいたい皆自分でやりますが)。バイオロギングには無限の可能性があるので、思いもよらなかった自分の得意分野がバイオロギングと融合することもあるかもしれません。もっと一般的な話で、基礎知識として何が必要かということであれば、他の方々が回答していらっしゃるように英語・数学・物理・プログラミングはもちろん国語(正しい日本語の文を書く力)、社会(世界で何が起こっていてどのような研究が必要とされているのか)に至るまで全てです。(上坂)

木村さんの回答を見て思いだしたことがあります。自分の仕事に直接役に立たないように一見思える無駄知識のことを教養といいます。昔、アメリカ人2人と一緒にエンペラーペンギン調査をした際、氷上のコロニー脇で2ヶ月間キャンプしたことがあります。一般的な話題がそろそろ尽きた頃、「芸者と舞子は何が違うんだ?」と尋ねられました。もちろん実体験は伴いませんが、たまたま本で読んで違いを知ってた私が詳しく解説したところ、彼らの私を見る目が明らかに変わりました。どっち方向に変わったのかはさておき、その後の私の研究者人生に二人は大きな影響を及ぼしてくれました。一人はGerald Kooyman、もう一人はGreg Marshall。どちらもバイオロギング分野に大きな足跡を残した人です。(佐藤)

一度回答しましたが、追記します。皆さんの回答では様々な学問が挙げられていますが、その全てが出来るスーパーマンのような人は、そうそういません。大雑把に言って、野外で調査するのが好きな人、コンピュータでデータ解析をするのが好きな人がバイオロギングに向いていると思います。そういった事を念頭に置いて、自分の好きな事や得意な事を学んでおくのが良いと思います(坂本)。

Q.大学で学ぶ数学、物理、化学は、バイオロギングの研究でも必要不可欠になってきますか?

はい。でも、私の場合は大学1~2年生の時には真面目に授業を聞いていませんでした(必要だと思っていなかった)。研究を始めてから、自分で勉強しなおしました(坂本)。

Q.流体解析を学んでいるのですが、バイオロギングで活かせそうですか?

学部で工学を学び、その後、修士課程からバイオロギングを学ぶのは、良い進路選択だと思います(坂本)。

野鳥観察する際に、個体の周囲の流れが「見える」のは羨ましいですね。バイオロギングにも役立つと思います。(依田)

活かせます。(岩田)

活かせます。羨ましいです。(木村)

活かせます。羨ましいです。待ってます。(上坂)

Q.皆様は,大学院への進学を考えた時に,何を決め手に大学を選ばれたのでしょうか?

大学院の生活は、研究のことに留まらず、考え方や生き方などにも大きな影響を与えます。尊敬できそうな人、好きになれそうな人を大学院の先生に選ぶと良いと思います(坂本)。

Q.現在学部3年生です。来年バイオロギングを行なっている他大学を受験し、院生からバイオロギングを使って海鳥の研究を行いたいと考えています。もし希望の研究室に入学できたとしても、他の学生よりバイオロギングの経験や知識がなく遅れを取ると思うので、入学前に必要な勉強や準備などがあれば具体的に教えて頂きたいです。

海鳥の種類や研究の目的によっても変わるかもしれません。具体的な研究室を想定しているのであれば、そちらの先生に直接聞くのがいいと思います。一般的な海洋学、動物行動学、生態学の知識、バイオロギング本は役に立つ気がします。(木村)

大学院入学前にピンポイントでバイオロギングに必要な知識というものは無い気がします。木村さんも言っている通り一般的な生態学の知識等は学んでおいて無駄にはなりません(岩田)。

行動や生態の研究をするのであれば、「行動生態学」。行動や進化の裏に理屈がある、と認識しておくと強い(依田)。

生態学の英語の教科書を1冊読み通すこと。(高橋)

Q.バイオロギングで得られるデータ処理の方法をどのように身に付けましたか?はじめの一歩がどのようなものであったか知りたいです。

最初の半年くらいは、全然上達している実感がありませんでした。懲りずに続けていたら、ある時から急に上手になったような感じがしました。データ処理(プログラミング)は、外国語の学習と似ているような気がします。少しずつでも毎日休まずに続けると良いと思います(坂本)。

Q.博士課程のみ(3年間)でバイオロギング研究をすることは難しいでしょうか?

博士後期課程からバイオロギング研究を始めて3年間で博士号を取得した例を知っています。本人のやる気次第だと思います!(岩田)

そもそも3年間で博士の学位をとるのが大変なことです。バイオロギング研究だから難しい、ということはありません(依田)。

岩田先生、依田先生に御意です。(木村)

私は博士後期課程からバイオロギング研究を始めました。ですので、まったく気にする必要はありません(奥山)。

Q.博士から進路を変えるときに迷わなかったのかお聞きしたいです。

とても迷いました。私は博士課程に入る前は環境汚染の研究をしていました。死亡した野生動物から臓器を取り出して、タンパク質や化学物質を詳しく調べることで、環境汚染の影響を評価するといった研究です(博士課程以前はバイオロギングのことを知りませんでした)。しかし、生きている野生動物を相手にした行動や生態の研究をどうしてもやりたかったし、やらないと悔いが残ると思ったので、進路を変えました。もし、既にやりたいことが決まっているのなら、修士課程(あるいは学部)から始めた方が良いです。博士課程から始めると、遅く始めた分だけ、苦労することもあります。一方で、始めるのが遅くても、道を切り開くことが出来るのも事実です。人生には思い通りにならないこともありますが、人生の進路を選択することは出来ます。ご自分の人生はご自身のものですから、悔いの残らない人生を歩んでください(坂本)。

私は博士で進路を変えたわけではありませんが、修士のあと就職するか、進学するか、進路をとても迷いました。バイオロギング研究会を命名した内藤先生に「どっちも楽しいと思えるなら、君はどっちに行っても大丈夫だ」と言われて、進学の決心がつきました。(木村)

とても迷いましたが、結局自分だけで情報収集して悩んでもどうしようもなかったので、研究室訪問をしました。そのときに背中を押されたような気持ちになったので決心しました。悔いのない選択をその時にするのは難しいですが、選択を後から悔いのないものにすることはできます。(上坂)

Q.大学院でバイオロギング等の研究をした学生は、その後、どのような職に就くのでしょうか?研究職しかいないのか、一般職もいるのか教えていただきたいです。

修士で就職する学生もたくさんいます。環境系、公務員、銀行、エンジニア、写真家など様々です。博士課程のあとは、ほとんどの場合は研究職につきますが、データサイエンティストなど民間就職も最近は増えています(依田)。

一般職も研究職も(起業も無職も主婦も主夫でも)可能です。最近では博士後期課程卒業後、一般職につく方もいます。研究室HPに情報が記載されていることもあると思うので見てみてはいかがでしょうか。京大農学部のバイオロギング研究卒業生の就職先の例はこちら https://sites.google.com/view/fish-environ-oceanograph/home (木村)

水産研究・教育機構には、大学・大学院でバイオロギング研究に携わった多くの学生が就職しています。研究職が多いですが、研究を支える一般職の方もいらっしゃいます(奥山)。

昔は大学院へ進学した学生には研究者になって欲しいと思っていました。しかし、漫画家になった人や起業した人を実際に目の当たりにして、何でもありだということがとても良く分かりました。(佐藤)

コンピュータを使ったデータ解析を行うので、就職先としては、他の生物系の学問分野に比べて、データサイエンスの分野で強みが発揮されると思います(坂本)。

Q.将来は水族館などで直接動物と関わりたいと思っています。今からどんなことをしていくべきでしょうか?

将来水族館で働きたいという意味だと思いますので、その前提でお話します。私は水族館で働いたことが無いので確実なことは分かりませんが、「動物の飼育をしたい」、「魅力的なディスプレイで観客を喜ばせたい」、「動物と協力した産業を発展させたい」、「保全研究を行いたい」など、水族館で働きたい動機はいろいろあると思います。バイオロギングのように動物の研究を行うことは、水族館で働くための一つの訓練になるとは思いますが、まずは直接動物と関わることで自分は何がしたいのかをじっくり考えてみるのがいいとおもいます。そうすれば、なにが必要で今のうちに何をするのがよいのか分かってくるのではないでしょうか。応援しています!(上坂)

水族館の方に聞くのが良いと思います。水族館で働くトレーナーを養成する専門学校もありますので、そちらの先生や卒業生の方に聞くのも良いかもしれません。(木村)

Q.バイオロギング研究にはどんな気持ちで臨む必要がありますか。また、バイオロギングの研究をしていて苦戦することはありますか?覚悟しておくべきことや研究に対する姿勢などを知りたいです。

計画通りに研究が進むことがあまりないため、諦めない姿勢と何事も楽しめる気持ちが重要かと思います(岩田)。

バイオロギングだからといって特筆することはありません。好きな研究をすれば良いと思います(依田)。

研究を楽しく思えれば続けられると思います。どのような仕事でも同じではないかと思っています。(木村)

やりたい研究を達成するために、バイオロギングが必要なのであれば必然と学ぶようになると思います。バイオロギングありきではなく、自分の興味、やりたい事が何であるかを追及することの方が大事なような気がします(奥山)。

「なぜ君たちはグルグル回るのか」(福音館書店)の後書きに作者の言葉として以下のようなことを記しました。http://takusannofushigi.fukuinkan.co.jp/2022/10/11.html

(佐藤)

バイオロギングが好き、という気持ちが大事だと思います(坂本)。

バイオロギング装置をとりつけさせてもらう動物への感謝と敬意を忘れずにいたいと思っています(高橋)

2.バイオロギングについて、もっと詳しく

Q.バイオロギングの一番の魅力は、どういった所でしょうか?

一人称視点(ビデオカメラロガーなど)や鳥瞰(GPSなど)など、多視点で動物行動を見られるところ。でも一番は、海の果てで動き回る動物を追跡するロマン、でしょうか。(依田)

動物の日々の生活を追体験できるところです(坂本)。

Q.研究内容を決める際にはどのような点を意識していますか?

動物に記録計を装着し回収できるかどうかを意識します。研究事例が過去に無い場合、記録計の装着・回収手法を考案できるかどうかも考えます(岩田)。

10年、20年、50年先を見るように心がけています(依田)。

何が新しいのか、面白いのか。(木村)

仕事としては、得られたデータがきちんと水産資源研究の役に立つか(奥山)。

出来るだけ本質的な課題に取り組むように心がけています(坂本)。

Q.バイオロギングだからこそできる、研究の強みは何でしょうか?

一個体から膨大なデータを得ることが出来る事です。ゲノム解析でも膨大なデータを得ることが出来ますが、バイオロギングの場合には時間とともに変化していく個体の様子が分かります。動物の人生(動物生?)の流れが分かるような気がします(坂本)。

Q.研究していて一番面白いと思うのは、どういうところですか?

動物の行動が理屈で説明できたとき。逆に、動物が理屈に合わない奇妙な行動をとったとき(依田)。

自分達しか知らない世界の秘密を知りえた時。でも、小さなことでもしょっ中「面白いなぁ」と思って過ごしている気がします。だから続けられているのかもしれません。(木村)

仮説を踏まえてバイオロギングデータを解析していて、グラフを出力した時に仮説通りのグラフが表示されていた時、一番高揚します。(奥山)

バラバラの現象が、すっきりシンプルに説明できると分かった時。全く予想外の現象を見つけた時(坂本)。

Q.研究をしていて特にやりがいを感じることはなんですか?

努力を重ねてきたことが実った時。動物や共同研究者の協力があって、初めて成り立つ研究なので、皆様の協力に報いると言う意味でも成果が出た時は嬉しいです(坂本)。

私は大自然のなかに身を置いている時に地球の一部になっていることを実感できるので、そのときにとてもやる気が湧いてきます。それがやりがいです。(上坂)

自身が面白いと思って出した成果が周りの人(共同研究者や一般の方)も面白いと感じてくれたときです。あと、動物と触れ合っているときもやりがいを感じます(岩田)。

坂本先生、岩田先生、上坂さんに御意です。共同研究者には、学生さんももちろん含まれます。今回質問を寄せてくれたような若い皆様の考え方や将来に、少しでも影響を与えられるかもと思うだけで、自分が生きてきて経験を積んだ意味が少しでもあったのかなと思い嬉しいです。(木村)

Q.バイオロギング研究の難しいところは何でしょうか?

動物を捕獲して、装置を装着する作業が必須なので、研究可能な動物種が限られていることです(坂本)。

Q.バイオロギングという研究手法に初めて出会った当時、どんな気持ちでしたか?

4年次に卒論を書くために国立極地研究所に修行に行き、バイオロギングに出会いました。当時は極地研とそこに関わる研究者だけが使っていた超マイナーな研究手法で、私も最初は「ふーんそういうものがあるのか」程度しか感じませんでした。その後、ちまちました解析が性に合っていたのか、バイオロギングの祖である極地研の内藤靖彦さんの熱意にほだされたのか、修士になる頃にはすっかりはまってしまいましたね。(依田)

「これだーっ」と思いました。(佐藤)

全く想像していなかった研究手法だったので、とてもビックリしました(坂本)。

Q.バイオロギングを行う際、生き物のどのような性質に注目していますか?

他の動物と比べた時に、対象動物の最も興味深い性質は何なのか(坂本)。

問題は何か、自分の興味はどこにあるのか、全体の方向性はこれで正しいのか、などを把握するために、生物学のロジカルな分類法「ティンバーゲンの4つの問い(検索してください)」を常に意識しています。機構、機能、発達、系統のうち、バイオロギングでは機構(メカニズム)と機能(適応)の研究が多いです。個人的には「発達」が好きで、カツオドリを雛から育てて刷り込みしてロガーを装着したり、海鳥の幼鳥の珍しい行動(山越え)を研究したりしています。(依田)

Q.バイオロギングで使用する、動物につける調査機はどんなものが使われているのですか?また、それはどんな違いがあるのですか?(動物への影響や、機能など)

潜水深度、環境温度(気温や水温)、遊泳速度、加速度、地磁気、水平位置(GPS等)、音響、体温、心拍、映像など様々なパラメータを計測できます。オールインワンのものは存在しないため、組み合わせて使うことが多いです。記録計のサイズは電池のサイズに依存しており、長期間記録しようとすると記録計のサイズは大きくなる傾向があります。体の大きな動物(アザラシなど)には比較的大きなサイズの記録計を装着することができます(岩田)。

高橋晃周 & 依田憲 (2010) バイオロギングによる鳥類研究(総説)日本鳥学会誌 59, 3-19.を御覧ください。日本語で、無料で読めます:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo/59/1/59_1_3/_article/-char/ja/(依田)。

バイオロギング1、バイオロギング2(日本バイオロギング研究会編、京都通信社)にも詳しく書かれています。(木村)

いろいろな会社がいろいろな機器を作っています。それぞれの機器に長所と短所があります。形、サイズ、電池の容量、センサーの種類、精度など、全てが完璧な機器はないです。電池を大きくすれば記録時間は伸びるがサイズが大きくなって小型の動物に付けられない。GPSを1秒に1回記録するようにすると動物の位置が細かく分かるが電池の消耗が激しくなってしまう、などということです。目的にあわせて妥協できる部分を決めて最適なものを選ぶ必要があります。(上坂)

Q.バイオロギングが調査対象動物にストレスを与えることはないのでしょうか?

あります(というより、与えるストレスがゼロであることは無いです)。ストレスを与えることは動物にとって当然よくありませんし、「自然な」データを得たい研究者にとっても望ましくありません。そのため、動物に装着する機器を可能な限り小さくしたり、遊泳時の抵抗を増大させない形状にしたり、動物を捕獲する際のハンドリング方法を工夫したり(捕獲時間を短縮するなど)、種ごとにさまざまな工夫を行っています。また、ストレスや機器装着による悪影響を測り、評価することも重要です。例えば鳥類では、ロガーを装着した個体と装着していない個体の生存率や繁殖成功率、各種行動を比較して、両者の間に差がないのか、どの程度の差があるのかなどを確認します。ロガー非装着個体の離れた場所(例えば水中)での行動を記録することは原理的にできないので、大/中/小さまざまな大きさのロガーを装着した個体の行動を比較し、ロガー非装着個体の行動を推定することもあります。また、ストレスは外面に現れないかもしれません。そこで、心電図ロガーを装着し、ロガー装着やハンドリングによる心拍数の増加を調べることもあります。例えばオオミズナギドリという海鳥は、ロガー装着後に巣に解放されても、心拍数が平常に戻るまで90分かかります。こうした情報を総合的に用いながら、慎重にバイオロギング研究は進められています。(依田)

Q.バイオロギングによる研究で、どの分野(地上、海中など)のどの領域をより深く解明していけると思われますか?

空間的な意味で、どの場所と言うよりは、経時的に動物を観測し続ける、という点でバイオロギングは威力を発揮すると思います。今は、個人のスマートフォンを丁寧に調べれば、その人のプライバシーの多くの部分を推定することが出来てしまいます。プライバシーを記録する動物用のスマートフォンがバイオロギング、という感じでしょうか(坂本)。

どちらにも同じように可能性はあるのではないでしょうか。若い皆様の今後の頑張りにかかっています!!(木村)

Q.深海用のバイオロギング装置は存在していますか?

クジラ、アザラシ、ウミガメなどに適用されていると思います。(木村)

水生生物用のバイオロギング機器にはだいたい耐水圧が記されています。数mしか潜らない生き物用のものもあれば、クジラなど水深1000m以下の場所でも使えるものもあります。(上坂)

Q.バイオロギングに使う機器は最小でどの程度の大きさですか?

別の質問のところで依田憲さんが回答されていますが、アリにRFIDタグを装着して、その行動を調べるといった研究もおこなわれています。 https://www.meiji.net/it_science/vol313_hiraku-nishimori (坂本)

技術革新により、さらにどんどん小さくなると思います。(木村)

Q.バイオロギングに使われる道具は自分たちで開発するのですか?

自分たちで開発する場合もあるし、既存のものを使う場合もあります(それは先人が開発したものですが)。また、道具開発が重要だ!と一念発起し、起業してモノづくりに励む元研究者もいます。例 バイオロギングソリューションズ社(木村)

Q.僕は今、工学部に所属しており、魚ロボットの研究室に進学予定です。 これを使い動物に寄り添う探査を夢見ているのですが、テーマとしては難しいでしょうか?

コウテイペンギンに警戒されずに近づいて個体識別タグ(RFIDタグ)の情報を読み取るために、ロボット(ローバー)を使うことが効果的だと報告したフランスチームの論文があります。https://www.nature.com/articles/nmeth.3173

魚ロボットもアイデア次第でさまざまな研究テーマに使えるように思います。(高橋)

魚ロボットで動物を調べるなんて、とてもワクワクする研究なので、ぜひ実現させてください!(坂本)

めちゃくちゃ面白そうです。難しいかも?と皆が思うところにこそ伸びしろがあると思ういます。(木村)

Q.野生動物に装置などを取り付けたり外したりするのはどのように行っているのですか?また、一度にどのくらいの個体の記録をとるのですか?

装着方法は動物によります。やや専門的ですが、「海鳥のモニタリング調査法(綿貫豊&高橋晃周、共立出版」に海鳥類の詳しい調査法が説明されています。当研究室では1年に100-200個体からデータを得ます(依田)。

対象種によっても大きく異なります。鯨類で200個体/年は激ムズ。バイオロギング1、バイオロギング2(日本バイオロギング研究会編、京都通信社)にも詳しく書かれています。(木村)

魚類の場合、最近はデータロガーが安価になってきたことから、沢山放流して、あとは漁業者の方が漁獲(再捕)するのを待つ、「数打ちゃ当たる作戦」が多くなってきました(奥山)。

Q.現在の技術でバイオロギングでは追えないが飼育下なら観察可能なデータにはどのような物がありますか?

野外で観察すればわかりますが、動物の臭いや視線など、重要そうなものがたくさんあります。バイオロギングで記録できるのはごく一部です。逆に、バイオロギングでしか記録できないものもあります。(依田)

動物が感じ取っていて、機械で検出できないパラメータはまだまだあるように思います。バイオロギングではセンサにより決まるデータ、閾値以上の値のデータしか取れないので、飼育でも明らかにできる行動、生態はたくさんあるのではないでしょうか。(木村)

細かい動物の仕草とか。現在のバイオロギングで記録できるのは本当にごく一部の事柄だけです。バイオロギングの強みは、限られた情報だけど、自然界で生きている動物から直接、情報が得られることです。飼育下の動物のバイオロギングであれば、24時間、切れ目なく、自動で記録できるという点でしょうか(坂本)。

Q.どのような経緯、目的で現在の研究をすることになったか詳しく伺いたいです。また、研究成果が動物園などの施設で活用されているのかが気になります。他の活用方法もあれば知りたいです。

自然環境下で生息している動物を人間社会に持ち込んだのが「動物園」、人間が作った装置を野生動物に持ち込んだのが「バイオロギング」かな、と思います。動物の自然の状態の行動を知ることが出来るので、例えば、動物を守るための自然保護区の場所を決める時にバイオロギングは大いに役立ちます(坂本)。

学生の場合は、研究の始まりは研究室に入ったときに先生からきっかけをもらうパターンが多いと思います。ですがもちろん、自分で研究計画を持ち込む人もいます。そして、仮に先生にきっかけを貰ったとしても、そのきっかけから課題を考えて方向性や着地点を決めるのは自分です。動物園などでの活用に関しては、野生動物の知見を動物園に還元することももちろんあると思いますが、動物園の動物に機器を装着して環境エンリッチメントに役立てるという例のほうが多いのではないかと思います。動物園の動物が必ずしも野生の動物と同じようにふるまっているかどうかは分からない、というのも一つの研究課題と言えます。(上坂)

積極的にバイオロギングを活用しようとしている動物園もあります。例えば、山本誉士さんの成果:https://www.meiji.ac.jp/osri/topics/enrichment_award2020.html (依田)

私の場合は、ご縁とタイミングで研究対象が決まりました。先生がたまたまスナメリ調査の参加者を募集していたので手をあげ参加し、その流れでスナメリの研究をすることになりました。本当は大型のクジラがかっこいいなあと思っていたのですが、研究を始めてみると魅力にハマりしました。今思うと、何の動物で研究をスタートしていても、そこに謎がある以上楽しかったのではという気もします。動物園での活用については、依田先生ご回答の通り、麻布大学の山本誉士先生が積極的に進めていらっしゃると思います。(木村)

Q.私は社会学を専攻しているのですが、バイオロギングによって得られるデータは生物学的なものだけでなく、動物と動物との社会的な相互関係のように文系的な研究にも結び付けることは可能なのでしょうか?

動物と人間の、でしょうか。害獣や害鳥との関係や、漁業と海洋生物の関係など、ヒトと野生動物の各種問題を解決するためにもバイオロギングは使われています(依田)。

もちろん可能だと思います。文理融合、学際的な研究はたくさん行われていますし、これから益々盛んになると思います。(木村)

動物の個体同士の社会的な相互作用についての研究は、行動生態学あるいは社会生物学といった分野で研究されています。それらの研究分野でもバイオロギングで得られたデータが使われています(坂本)。

日本では害鳥、害獣といってもせいぜいゴミを荒らされたり、たまに人が襲われたりする程度ですが(生態系破壊というもっと大きな話はいったん抜きにして)、海外ではゾウに家屋を破壊されたり、猛獣に殺されたりといった問題がまだまだあります。密猟もその背景には貧困などの社会問題があります。動物と人が適切な距離を保ちながら共存するためには彼らのことを知る必要があり、そのときバイオロギングはとても大きな力になると思います。というわけで、”文系的な”研究に結びつけることは可能どころか必要不可欠だと思います。(上坂)

Q.どのようにバイオロギングを使うと、人間と動物がより適した環境で生きていくことが出来るようになるでしょうか?

人間と動物の軋轢の原因の一つは、野生動物の行動や生態を予測する事が困難であるためだと考えています。例えば、人類は台風を減らす事は出来ていませんが、台風(の進路など)を予測する事は出来るようになりました。こういった気象学の発展によって、人間は天候の変化に適応して生活しています。バイオロギングによって、動物の動きを予測する事が出来るようになれば、人間と動物の共存に役立つだろうと考えています(坂本)。

人と動物、双方のより良い未来はバイオロギングに限らず、色んな手法、手段でもってみんなで考えていくべき大きな課題です。動物も一種だけに着眼しがちですが、多くの生き物が絡み合って生態系を構成しているので、とても難しい問題だと思います。回答になっておらずすみません。(木村)

Q.バイオロギングで得られたデータを生態系の把握及び管理に生かす(商用利用も視野に入れる)には継続的に調査をする必要があると思います。そういった目的にバイオロギングはどのくらい有効でしょうか?また、恒久的かつ安定的にデータを得ることはどれくらい現実的でしょうか?

ご質問の通り、数年程度のデータでは、生態系や地球環境の中長期的な変化や、それに対する野生動物の応答はわかりません。私の研究室でも、15年近く毎年データを取り続けて、ようやく見えてきたことも多いです(が、それでも足りません)。恒久的かつ安定的にデータを得る手段は現状無いですが、様々な努力をしています。(依田)

例えば、ウミガメや海鳥など、長寿命の動物の生活史を明らかにしたり、地球温暖化のように数十年以上におよぶ環境変化に対して、生態系がどのように応答するのかを調べる為には長期間の調査が必要不可欠です。しかし、いかにして調査を長期間実施するのかについては、全ての生態学者が頭を悩ませています。私自身も長期間の調査を継続するために、あの手この手で予算獲得に励んでおります。例えば、東大内のクラウドファンディングで、広く国民の皆さんから寄付をいただくという試みも行っております。予想以上に予算を集めることができており、今後の重要な研究資金になりそうな気がしています(https://utf.u-tokyo.ac.jp/project/pjt126) 。一方で過去に取得したバイオロギングデータが雲散霧消してしまわぬよう、誰もが多様な目的に使えるようフォーマットを整えたデータを集積・公開していくことも、予算獲得と同程度に重要だと思っています。シンポジウムのテーマ講演(11月25日午前)で紹介するBiologging intelligent Platform (BiP)はそれを目指したプロジェクトです。BiPに保存されているデータを必要とする人々を増やし、このシステムを持続可能な形で維持・発展させていきたいと考えています。(佐藤)

生態系の把握・管理において、長期の変動(例えば環境変化)に対する生態系の変化を明らかにするには、継続的な調査は必要だと思います。そして、その中で生物個体の行動的応答や生息域の変化を明らかにするためには、バイオロギング手法は非常に有効だと思います。ただし、このような調査を恒久的・安定的に実施することが現実的かどうかは、非常に難しいところです。現状、バイオロギング調査は費用が掛かる研究手法ですので、長期のモニタリングプロジェクト(極域観測 等)でないと難しいと思います。バイオロギングで得られるデータは、デジタルデータで、相互利用性が非常に高いものですので、過去のデータと比較することで、過去からの変化は明らかにできると思います。毎年個体数はわずかであっても、長期で調査を積み重ねることで膨大なデータになると思いますので、そのようなデータは生態系の把握・管理に貢献できると思います。(奥山)

南極などでは海洋保護区の設定範囲を決めるための基礎データとしてバイオロギングデータが活用されています。世界の様々な国の研究者がデータを持ち寄って、取り組みを進めています。https://www.nipr.ac.jp/info/notice/20200330.html (高橋)

バイオロギングは、現状電池などの制約でデータ取得期間がそれほど長くないので、バイオロギングで継続的なデータ取得を考える場合、繰り返し調査をし続けるしかないのかもしれません。どのような研究であっても調査にはお金と人が必要なので、研究資金をできるだけ長期的に、長期間得たいなと思うとともに、やる気のある学生さんがどんどん入ってきてほしいなと思います!(木村)

3.様々な動物種と様々な調査地

Q.具体的な研究対象の動物種はどのように絞りましたか?複数種興味がある場合は、研究対象は絞った方が良いですか?

ケースバイケースです。種間の比較によって進化的な制約を明らかにできますので、複数種の比較は重要です。逆に、特定の種に集中して取り組まないと、行動・生態・生理・進化・環境など互いに関係するものが捉えられません。バイオロギングは動物に付ければ何かはデータが得られるため、安易に対象種を増やさないようにはしています(と言いながら色々やってますが……)(依田)

大学院生は、種を絞って研究することを勧めています。種間比較などのようなテーマは、ある程度研究を進めてみないとPoint of viewは見えてこない場合が多い様に思います。(佐藤)

現在、自分の置かれている状況で、もっとも素晴らしい研究を行う事が出来る動物種を研究対象に選んでいます。最初はさほど魅力を感じなかった動物種でも、研究に取り組むうちに愛着が湧いてくることが分かりました。今は、オオミズナギドリとウミガメを研究対象にしていますが、眺めるだけだったらイヌやネコ、アザラシのような毛がふわふわしている動物が可愛いと思っています(坂本)。

私の場合は、縁とタイミングで最初の研究対象種が決まりました。複数種を研究する場合、相応の努力が必要になります。特に最初(学生の頃)は研究のやり方そのものを学ぶ必要があり、それだけで大変なので、佐藤先生ご指摘のように種を絞る提案をされることが多いと思います。でも基本的には、好奇心があり興味が多いことは悪いことではないです。いつか全部研究してやる!と前向きに機を狙うのがよいかもしれません。(木村)

Q.バイオロギングの研究対象種は陸の動物に比べて海・空の動物が多いと感じます。陸の動物にバイオロギングはあまり適さないのでしょうか?

陸の動物(例えばサルやシカ)では、バイオロギングを使わずとも、古くから個体識別をして継続的に行動を詳しく観察する研究が行われてきました。またラジオテレメトリー(電波発信機)による行動の追跡も、古くから行われて来ました。(研究者の多大な努力とスキルが必要ではありますが)直接観察などの手法によって多くの情報が得られるために、陸の動物の研究では、海・空の動物に比べてバイオロギングの導入が遅れているのかもしれません。(高橋)

陸の動物では様々な手法が使えるのに対して、海や空の動物ではバイオロギング以外に研究する方法が少ないのだと思います(坂本)。

海や空の動物ではバイオロギング以外に研究する方法が少なかったため、これらの動物を対象にしてバイオロギングは精錬されてきました。そうこうしているうちに陸上動物以上に行動を「観る」ことができるようになり、今では陸上の動物にもよく使われています。研究の難所だった海洋が、バイオロギングや環境DNA(水を採取すればそこにいる生物がわかる)のようなゲームチェンジャーにより、すっかりその様相を変えたのは興味深いですね。(依田)

上記の先生方の回答に付けたしですが、海や空の生き物は天頂がひらけているので、衛星との通信がしやすいというのはあります。砂漠なら問題ないですが、森林ではGPSの信号が受信できなかったりすることもあります。とはいえ陸上でもバイオロギングによる調査はたくさん行われています。(上坂)

Q.陸上の動物と水中の動物では、バイオロギングを行う時にどのような違いがあるのでしょうか?

水の中は電波が通ることが出来ません。このことが陸上と水中のバイオロギングの違いを生み出している一番大きな原因です。陸上であれば動物に取り付けた装置から発信される電波を利用して、動物の居場所を知ることが出来るのですが、水中の動物の場合にはそういったことが出来ないのです(坂本)。

Q.どのようにして深海魚にロガーを装着するかなど、現在行われている深海生物のバイオロギング研究について教えてください。

私は深海ザメの共同研究に参加したことがあります。ハワイの海で、延縄を使って深度800mくらいのところからサメを釣り上げます。鰭に穴を開けてロガーをつけた後放流し、数日後にサメから切り離されて海面に浮かんだ装置を回収し、データを得ます。鰾を持っていないサメだからできた研究手法だと思います。(佐藤)

Q.サメではどんな種でバイオロギングが行われていますか?

大型のものだけでなく小型のものまで、沿岸から外洋、深海まであらゆる生息域のものを対象にバイオロギングを用いた研究されています。全てを把握しているわけではありませんが、ウバザメ、メガマウスザメ、ホホジロザメ、アオザメ、ネズミザメ、ニシネズミザメ、シロワニ、マオナガ、ハチワレ、ニタリ、イタチザメ、ヨシキリザメ、オオメジロザメ、ヨゴレ、ヤジブカ、ドタブカ、ガラパゴスザメ、ペレスメジロザメ、クロトガリザメ、カマストガリザメ、ハナグロザメ、ツマグロ、ツマジロ、ニシレモンザメ、ネムリブカ、カリフォルニアドチザメ、ホシザメ属のサメ、アカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメ、ウチワシュモクザメ、ハナカケトラザメ、ジンベエザメ、コモリザメ、ノコギリザメ、オンデンザメ、ニシオンデンザメ、コギクザメ、アブラツノザメ、フトツノザメ、カグラザメ、エビスザメ、オグロメジロザメ、イコクエイラクブカの研究例があります。(中村)

一点、補足すると、ホホジロザメ、イタチザメ、アカシュモクザメ、ヨシキリザメ、アオザメ、ジンベエザメなどは、特に研究例が多いです。分布域が広く、なおかつ「人気者」の種に、研究が集中しています。(渡辺)

Q.ウミガメを守るには何をすればいいですか?

毎年12月に日本ウミガメ会議に参加しています。そこに来る人達の間ではウミガメは守るべき動物であるということに異論は出ません。しかし、広く世間を見渡してみると、「ウミガメを何で守らなければいけないの?」と思っている人が大多数であるように思います。この状況を変えない限り、根本的にウミガメを守ることはできないと考えています。私に1つ作戦(野望)があります。外洋を回遊しつつ時々潜水を繰り返すウミガメに、深度と温度と塩分を測定する人工衛星発信機能付き記録計を付けることで、ほぼ毎日1年間の情報を得ることができます。この情報を気象研究者に渡し、気象予報の物理計算に活かしてもらうのです。実際、ウミガメデータを使うと予報の精度が上がったという研究例も出ています。ウミガメの生態を調べるための調査のついでに得られる海洋物理環境データも利用して、世の中の8割の人達が「いいね」と言ってくれそうなことをやると、世間の人達のウミガメを見る目が変わるかもしれません。(佐藤)

ウミガメの減少要因は、大きく分けて産卵できる砂浜域の減少、漁業による混獲、密漁だと言われています。これらを防ぐことで、保護は実現できると思います。しかし、これらは我々個々人では解決することが難しい問題です。一人ひとりができることは、ウミガメについて科学的に正しい知識を持ち、それを広めることだと思います。例えば、未だに日本でも行われている地域がある子ガメの放流会は、子ガメの生存には悪影響があることが科学的に分かっています。子ガメが可愛いからと、環境教育になるからと、子ガメの生存に悪影響を及ぼす行為を正当化していては、それは保護ではなく人間のエゴになります。 また、日本ではアカウミガメは近年激減していますが、アオウミガメに関しては増加傾向にあります。増えすぎたアオウミガメのせいで餌となる海草が減少し、藻場生態系が壊滅する事案が南西諸島各地で起きています。また漁業者との軋轢も顕在化してきています。このように行き過ぎたウミガメの保護が生態系に悪影響を及ぼす可能性もあるので、繰り返しになりますが、ひとり一人が正しい知識を持ち、保護とは何かについて考えることが重要だと思います。(奥山)

Q.南極でペンギンの研究をするには、どうしたらよいですか?

国立極地研究所のかたに聞くと良いと思います。私もむかし極地研に関係していたおかげで南極行けました(依田)。

本WSの演者に経験者がたくさんいるので、きっと教えてくれると思います。(木村)

南極でペンギンの研究をしている研究者にコンタクトするのがよいでしょう。南極にいるアデリーペンギンは世界で最も多くバイオロギング研究がされている動物種なので、研究テーマの設定を工夫する必要があります。また南極でのペンギン調査は毎年行われているわけではないので、実際に行けるかどうかはタイミング次第でもあります。(高橋)

Q.(中学校の先生からの質問)ペンギンの研究をして、将来的にはその内容を授業でも活かしたいです。どうしたらペンギンの研究ができますか。また教育と連携している例や、質的研究はありますか?

中学校の先生が実際にフィールドに行ってペンギンの研究をするのはなかなか難しいことだと思います。代わりに、ペンギンから得られるバイオロギングデータを使った解析をしてみるというのはいかがでしょうか。現在私達が作っているデータベース(Biologging intelligent Platform: BiP)には、様々な動物から得られたデータが登録され、公開される予定です。ここからダウンロードしたデータを自ら解析し、その結果を授業で中学生に紹介してみるというのはいかがでしょうか。既に学術論文として報告されている結果であったとしても、自分自身で解析した結果というのは面白く、つい人に紹介したくなるものです。(佐藤)

ペンギンの研究をするというわけではないのですが、極地研では実際に南極に行って様々な観測の場面を体験した上で、南極から授業をしてくれる先生を毎年募集しています。https://www.nipr.ac.jp/antarctic/info/2023teacher/ (高橋)

Q.渡り鳥の中でもスズメ目などの小さい鳥のバイオロギングの研究はどのようにしたらできるのでしょうか?昆虫に使えるような機器もあるのでしょうか?

年々、小さな装置が開発されていますので、いずれはスズメのような小さい鳥を対象にしたバイオロギングも一般的になっていくと思います。最近では昆虫を対象にしたバイオロギング研究も行われるようになってきました(坂本)。

同志社大学の飛龍志津子さんと、コウモリに数グラムのロガーを装着して、移動経路などの記録を行っています。また、私の関わる学術変革領域研究(https://bio-navigation.jp/)というグループには、アリにRFIDタグ(IC乗車券で使われる技術。GPSロガーやカメラロガーに比べて小型化できる)を接着して移動を記録している研究者もいます。(依田)

Q.バイオロギングを用いて陸棲の野生動物(主にネコ科)の研究、もしくはそれに近い研究ができそうな大学院研究室をご存知でしたら教えてください。

大学院研究室ではないのですが、渡辺伸一さん(RABO, リトルレオナルド)がヤマネコを対象にした先駆的な研究をされています(坂本)。

Q.身近な野生動物であるイノシシやサルなどの行動(と、その原因)について研究するにはどうすれば良いですか?

イノシシやサルなどの野生鳥獣による農作物被害は大きな問題になっており、各地で研究や調査、被害軽減対策が行われています。数年前に、「みちびき」という日本の人工衛星が打ち上げられて、GPSが高精度になったことをご存知ですか。新型人工衛星によって高性能になったGPSを動物に取り付けることで、農作物被害の軽減に役立つと考えられています。 https://qzss.go.jp/info/archive/maff_160106.html (坂本)

Q.南・東南アジアで野生の象をバイオロギングを用いて研究している機関はありますか?

私は存じ上げません(知識不足と思われます)。アフリカで行われた象の音響研究は学会で聞いたことがあります。また、インドでは、象と列車の衝突を防ぐための研究、対策が実施されていると思います。(木村)

Q.アザラシのような身体が流線型な生き物は、カメラなどが外れやすそうな感じがするのですが、どのように装着するのですか?

アザラシにカメラを取り付ける時は、背中の毛に接着剤で貼り付けます。ペンギンの場合は、背中の羽毛に防水テープでカメラを巻きつけます。魚の場合は、背中の皮膚に浅い穴を開けてケーブルを通したり、あるいは背びれにバネクランプを挟んだりして、カメラを取り付けます。いずれの場合も、数日間の装着であれば、外れることはほとんどありません。(渡辺)

Q.クジラやイルカなどの鯨類でのバイオロギングについて、詳しく知るにはどうしたら良いですか?

京都通信社から出版されている「バイオロギング」と「バイオロギング2」(日本バイオロギング研究会 編)は、たくさんの鯨類研究者がバイオロギング研究を紹介しているので、お勧めです(坂本)。

Q.大学で海獣類(特にイルカ、シャチ)の勉強、研究ができるところはどこですか?

現在海獣類の研究をしている先生がいるところでしょうか。東京大学、帝京科学大学、東京海洋大学、三重大学、近畿大学、京都大学、長崎大学・・・他にもたくさんあります。海棲哺乳類の研究会である勇魚会のHPやシンポジウムをのぞいてみてください。ただし、先生方は大学や研究所を異動、退職することがありますので、その旨はご了承ください。(木村)

Q.シャチの研究をするにはどうすればよいでしょうか?

シャチの研究については、こちらに書いたことがあるので、これを参考にしてもらえればと思います。

https://readyfor.jp/projects/hokudai-shiretoko-orca/announcements/108172

(三谷)

野生ではありませんが、私の学生は物理モデルや流体シミュレーションを使ってシャチの研究をしています(依田)

Q.バイオロギングによるマッコウクジラの研究について教えてください。

バイオロギングにより分かったマッコウクジラの潜水行動はホームページをご覧ください! http://fishecol.aori.u-tokyo.ac.jp/aoki/

現在、私はバイオロギング、分析化学、情報学を組み合わせて、マッコウクジラの回遊と社会を明らかにすることに取り組んでいます。日本近海には、世界中に生息する鯨類の半数である約40種が生息していますが、そのほとんどで社会構造や回遊様式は分かっていません。(青木)

Q.北海道(特に北海道東部)でバイオロギングによる調査や研究は行われているのでしょうか?

北海道東部でも、ヒグマやアザラシ、海鳥、魚類を対象にバイオロギングが行われています。下記のページは一例です。

https://www.tracking21.jp/news/190719-glt-03b/

https://brand.nodai.ac.jp/stories/teacher_stories/stories-article-20220217103840/

(坂本)

北海道大学の宮下先生、京都大学の三谷先生、東京農業大学の小林先生、他にも沢山の先生方が研究をされていると思います。(木村)

4.これからのバイオロギング

Q.今後バイオロギングを使ってどのようなことをしたいですか?

重厚なデータを使った研究。日本の動物で、日本ならではの研究。すでにいくつか進行しています:https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2022/10/post-343.html

(依田)。

最近バイオロギング(動物に記録計を直接装着)していないので、したいなと思っていたところ、共同研究のお話がありワクワクしています。みんなに「面白いなあ」と思ってもらえる研究をしたいです。(木村)

機器を装着したことが無い動物にどんどん装着してフィールド開拓したいです。(上坂)

様々な分野で技術開発が進んでいるので、そういった新技術を取り入れた新しいバイオロギングを作り上げたいです(坂本)。

個体の一生を追跡するような研究。生物にとって群れでいることの意味を明らかにする研究。(高橋)

Q.現在、バイオロギングを活用して動物の行動生態に限らない様々な研究(例えば風環境を知るなど)もなされていると思います。バイオロギング手法を用いた研究について、今後どのような発展をしていくと思われますか?またはどのような発展をさせていきたいと考えていますか?

誰でも使える手法となり、とりたてて目立たなくなると思います。また、ユーザが増え、様々な動物からバイオロギングデータが得られるようになり、動物の基本的な分布や生活などを記載する自然史学に多大な貢献をすると思います(依田)。

DNA実験のように、最初は特別でも、次第に誰でも使える手法となり広まってくる・広まってきていると思います。他の調査、解析手法との組み合わせや、アイディア、目の付け所が重要になるのではないでしょうか。(木村)

自然と人間の共生を困難にしている理由の一つは、自然現象を適切に把握する技術が未だに成熟していないためです。バイオロギングは自然界の動物の動態を把握する技術で、これが発展することで自然界のあらゆる動物の生態をリアルタイムで観測し、自然と人間が共生する方策を見出す手段になっていくと考えています(坂本)。

それはあなたが決めて下さい。(佐藤)

Q.今後、バイオロギングをより一層発展させるためにはどういった視点が必要だとお考えでしょうか。また、講演者の皆さまは研究をする上での着眼点をどのように養ってこられたのでしょうか。

バイオロギングはデータ先行になりがちなので、理論や理屈を意識するとバランスがとれると思います。長く続けていれば誰でも一家言持てるようになりますので、目の前の好きな研究をコツコツと、長く続ければ良いと思います(実はこれが難しいのですが)。(依田)

取り組むべき謎や研究課題の本質が何なのか考えるようにしています(坂本)。

装置取り付けによる動物への負担をできるだけ小さくするために、装置を小さくする努力と取り付け方法の工夫を続けること。(高橋)

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BLS会報No.188

研究室紹介 イルカも人もハッピーに!近大海棲研  酒井麻衣(近畿大学)北海道大学 大学院水産科学院 水産工学講座の紹介  米山和良(北海道大学)野外調査報告...

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BLS会報No.187

新しい発見 動物園・水族館における飼育動物のモニタリング  山本誉士(明治大学)撮りたい瞬間を狙って撮影 〜海鳥は海の上でも虫を食べる〜  水谷友一(名古屋大学)...

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BLS会報No.186

新しい発見 コウモリの鋭い聴覚フィルタは混信を低減する  長谷 一磨(マクマスター大学)調査報告 コウモリの未知なる行動生態の解明を目指して  仁賀 佳史(同志社大...

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BLS会報No.185

新しい発見 Acceleration to identify shallow-dive behaviours  Aran Garrod(東京大学 新領域創成科学研究科)...

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BLS会報No.184

新しい発見 ヨシキリザメは体温を調節しながら獲物を探す  渡辺佑基(国立極地研究所)アザラシによる観測で冬期の南極沿岸の海洋環境が明らかに  國分亙彦(国立極地研究所...

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BLS会報No.183

新しい発見 カンパチの産卵場をバイオロギングによって発見  刀祢和樹(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科)マンボウは防寒できる?  中村乙水(長崎大学海洋未来イノ...

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BLS会報No.182

総説 海洋生物のエネルギー収支に関するレビュー論文を書いた経緯  渡辺佑基(国立極地研究所)新しい発見 ジンベエザメは台風から避難する?  中村乙水(長崎大学 海洋...

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BLS会報No.181

野外調査報告 栃木県鬼怒川流域におけるカワウのGPS調査(2021年)  丸山拓也(長岡技術科学大学)コロナ渦のウミネコ調査を終えて  清水澄玲(長岡技術科学大学大学...

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2021年 第17回シンポジウム申込開始

第17回 日本バイオロギング研究会シンポジウム 申し込みが始まりました!!2021年11月2日(火)–3日(水)にオンライン(Zoom)で開催されます。シンポジウム...

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BLS会報No.180

新しい発見 海鳥の目線で海洋ゴミの分布とアホウドリへの影響を調査 〜採餌海域内にゴミ、誤食を懸念〜  西澤文吾(国立極地研究所)全天球カメラが海洋動物の水中での生活を...

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BLS会報No.179

新しい発見 天然ニホンウナギ:放流後は、いずこへ?  野田琢嗣(京都大学)マコガレイ: 繁殖期は、いずこへ?  山本宗一郎(大分県農林水産研究指導センター)・三田村啓...

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BLS会報No.178

調査報告 コロナ禍でのフィールド調査(青森県深浦町追良瀬漁場大型定置網にて)はじめに  内田圭一(東京海洋大学大学院)念願のフィールドワーク  髙松 敦(東京海洋大...

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BLS会報No.177

新しい発見 太るのも楽じゃない 毎日20時間以上を深海での餌採りに費やすキタゾウアザラシ  安達大輝(セントアンドリュース大学)大型海洋動物に共通してみられる旋回行動...

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BLS会報No.176

調査報告 黒幕を追え‼ノリ養殖現場24時  高倉良太(兵庫県農林水産技術総合センター水産技術センター)衛星通信から得られた潜水プロファイルの評価~アカウミガメを事例に...

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BLS会報No.175

新しい発見 マスの思考を覗き見ることができるか?  髙橋 晋(同志社大)オミズナギドリの山越えルートは年によって少し変わる  依田 憲(名大)研究の紹介 説明可能...

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BLS会報No.174

研究紹介 海岸沿いの美しい群行動  福代 三華(同志社大学)逃げる蛾の動きを予測して超音波を放つコウモリ  西海 望(自然科学研究機構 基礎生物学研究所)バイオロギ...

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BLS会報No.173

学会報告 日本海洋学会でのバイオロギングセッション  上坂 怜生(東京大学大学院 農学生命科学研究科)ワークショップ「バイオロギング×オープンデータ」  吉田 誠(国...

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BLS会報No.172

新しい発見 バイカルアザラシのユニークな生態  渡辺佑基(国立極地研究所)新しい発見 北極域の海氷減少が海鳥に与える影響  高橋晃周(国立極地研究所)新しい発見 ...

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BLS会報No.171

新しい発見 ジンベエザメの体温の安定性  中村乙水(長崎大学 海洋未来イノベーション機構)調査報告 初めての研究、初めての調査  佐々木幾星(長崎大学大学院水産環境...

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BLS会報No.170

新しい発見 潜水行動から見るオサガメの体温調整と採餌時間への影響  奥山隼一(Southwest Fisheries Science Center, NMFS:当時)(...

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BLS会報No.169

野外活動レポート 風力発電施設に対する鳥衝突リスクを低減するために  関島恒夫(新潟大学農学部)2ハシブトガラス、追跡してみました  白井正樹(電力中央研究所)4栃...

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BLS会報No.168

調査報告 グリーンランド北西部カナック村での海棲哺乳類調査  櫻木雄太(北海道大学大学院環境科学院)2北海道でナガスクジラの鳴音を録音する  古巻史穂(北海道大学大学...

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BLS会報No.167

新しい発見 潮間帯におけるジュゴンが海草を食む音の検出  倭 千晶(京都大学)3腸から読み解く好物  目戸綾乃(京都大学)4マコガレイ、夏は避暑地へ?  三田村啓理...

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BLS会報No.166

研究室紹介 私たちの研究室とバイテレの歴史  内田圭一(東京海洋大学大学院 海洋資源環境学部門)研究の紹介 なぜ浮魚礁に魚が集まるのか?  浅井咲樹(東京海洋大学大...

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BLS会報No.165

研究室紹介 国立環境研究所・琵琶湖分室  馬渕浩司(国立環境研究所・琵琶湖分室)新しい発見 コイ目線で眺める琵琶湖の生物多様性 ― バイオロギング映像アーカイブとオ...

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BLS会報No.164

ご挨拶 「創造的休暇」を謳歌しよう−会長着任の挨拶に代えて   佐藤克文(東京大学大気海洋研究所)研究の紹介 巨大魚メコンオオナマズとの格闘   横山綾子(京都大...

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BLS会報No.163

新しい発見 熱帯性海鳥・カツオドリの非繁殖期の生態解明 河野裕美(東海大)&山本誉士(ROIS-DS)研究の紹介 オオミズナギドリの採餌行動と酸化ストレ...

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BLS会報No.162

新しい発見-コウモリもいろいろなんです 飛龍 志津子(同志社大学)-障害物環境を飛行するコウモリの″音の視線″のふるまい 山田 恭史(広島大学)野外活動...

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BLS会報No.161

新しい発見ウミガメが改善する水温季節予報 佐藤克文(東京大学大気海研究所) 学会報告国際海生哺乳類学会@バルセロナ ...

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BLS会報No.160

新しい発見ホホジロザメが海中でオットセイを襲う様子をバイオロギングで撮影、記録 渡辺佑基(国立極地研究所) ペンギンを丘の向こうに運んで放したらち...

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BLS会報No.159

野外活動レポート-台湾におけるヤリマンボウの行動調査  澤田拓海(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科)-2度目のマンボウ放流調査       澤田拓海(長崎大学大...

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BLS会報No.158

野外活動レポートハカセたちの対馬マサバ調査記安田十也(国立研究開発法人水産研究・教育機構 中央水産研究所 資源研究センター)定置網内の魚の動きを可視化する岩原由佳...

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BLS会報No.157

野外活動レポート-新潟県北部地域におけるウミネコのGPS調査      清水 澄玲(長岡技術科学大学)カラスの生理反応から鳥害対策刺激を評価する     白井 正樹(電力中...

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BLS会報No.148

野外活動レポート 宮古島調査始めました!!     浅井 咲樹(東京海洋大学大学院) Ultrasonic biotelemetry experiment in Chi...

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第12回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第12回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:12月1日(木)~12月3日(土) 場所:同志社大学 実行委員長:飛龍志津子 女子会ワークショップ「研究者のLife...

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第11回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第11回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:10月23日(金)、10月24日(土) 場所:長岡技術科学大学 実行委員長:山本麻希 テーマ講演「丘に登ったバイオロ...

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第10回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第10回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2014年10月10日~11日 場所:函館市国際水産・海洋総合研究センター 実行委員長:宮下和士 テーマ講演「魚群を...

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第9回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第9回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2013年11月7日~8日 場所:東京大学 大気海洋研究所 実行委員長:佐藤克文 テーマ講演「海洋動物研究を発展させる...

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第8回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第8回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2012年10月27日 場所:北海道大学 水産学部 実行委員長:綿貫 豊 テーマ講演「空間生態学:バイオロギングを使っ...

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第7回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第7回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2011年11月12日 場所:名古屋大学 環境総合館レクチャーホール 実行委員長:依田 憲 テーマ講演「バイオロギング...

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第6回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第6回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2010年7月29日~30日 場所:国立極地研究所 立川研究棟 実行委員長:高橋晃周 テーマ講演「バイオロギングによる...

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第5回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第5回日本バイオロギング研究会シンポジウム 国際生理学会に合わせて開催) 日時:2009年7月27日 場所:京都大学 百周年記念時計台ホール 実行委員長:荒井修亮 ...

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第4回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第4回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2008年11月15日~16日 場所:長崎大学医学部良順会館 実行委員長:河邊 玲 一般講演 村田裕美(長大院生産)...

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第3回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第3回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2007年9月8日 場所:北海道大学学術交流会館 実行委員長:上田 宏 一般講演 佐藤克文(東大海洋研) 「肺呼吸...

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第2回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第2回日本バイオロギング研究会シンポジウム 日時:2006年10月7日 場所:慶応義塾大学三田キャンパス東館 実行委員長:仰木 裕嗣 テーマ講演「宇宙から観たクジラの水...

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第1回日本バイオロギング研究会シンポジウム

第1回日本バイオロギング研究会シンポジウム (エアロ・アクアバイオメカニズム研究会と共催) 日時:2005年10月20日 場所:京都大学 百周年記念時計台ホール 実行委...

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BLS会報No.156

新しい発見-ウミネコは雌雄の餌は同じでも利用している環境は異なる   風間 健太郎(早稲田大学)-オオミズナギドリは夜に沖を飛ばない   塩見こずえ(国立極地研究所)野...

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BLS会報No.155

新しい発見
”小さい”オオナマズの行動追跡
横山綾子(京都大学) 他

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BLS会報No.154

野外活動レポート ヒレトゲギズ発見記              西澤 秀明(京都大学大学院情報研究科) 昭和基地沿岸での魚類調査          ...

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BLS会報No.153

野外調査報告山梨県西湖におけるデータロガー回収大作戦!!   下野 晃生(近畿大学大学院農学研究科水産学専攻博士前期課程2年) 研究・調査報告養殖ブリのエネルギ...

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BLS会報No.152

新しい発見周辺環境によって変わるザトウクジラの採餌戦略   秋山  優(東京大学大気海洋研究所)深海性閉鰾魚を追跡する              奥山 隼一(水産研究・...

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BLS会報No.151

新しい発見人工知能は動物の移動経路を予測できるか? 依田(名大)&平川(中部大)マゼランペンギンのメスが冬に多くストランディングする謎 山本誉士(統数研)...

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BLS会報No.150

新しい発見-集団飛行時のコウモリの混信回避行動 長谷 一磨(同志社大学)野外活動レポート-“空飛ぶ狐”を追いかけて -オオコウモリの移動計測- 中井 元貴(同志...

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BLS会報No.149

研究紹介データ回収率の向上を目指した新開発ロガー    佐藤信彦(東京大学大気海洋研究所)国産の照度ロガーの開発    野田琢嗣(統計数理研究所)・小泉拓也(Biologgin...

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BLS会報No.147

野外調査報告 鹿児島定置網調査日記     岡垰陸矢(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科) 仙台湾でのヒラメ調査備忘録  山道敦子(長崎大学大学院水産・環境科学総合...

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BLS会報No.146

野外調査報告 マサバからロガーを回収できました    安田十也(国立研究開発法人水産研究・教育機構西海区水産研究所) 夏のベーリング海でサケにタギング   本多健太...

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BLS会報No.145

フィールド紹介 -伊豆諸島利島   山本 麻希(長岡技術科学大学) 野外活動レポート -ツキノワグマへのGPS首輪の装着     ~リアルタイムモニタリング...

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BLS会報No.144

新しい発見 北海道の沿岸に生息する底魚類の鳴音 松原 直人(北海道大学水産研究院) 研究紹介 トラフグの産卵生態解明に向けてのバイオロギングの活用 ...

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BLS会報No.143

新しい発見 魚類の行動観察のための超高精度音響測位手法の開発 高木 淳一(京都大学 大学院 情報学研究科 博士後期課程) アオウミガメの標識脱落率と生...

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BLS会報No.142

新しい発見 越冬期のアデリーペンギンの行動生態 高橋晃周(国立極地研究所) 調査報告 第59次南極地域観測隊 ひよっこ同行者記録   島袋羽衣(総合研究大学院大学...

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BLS会報No.141

研究室紹介 我ら「釣獲調査兵団」!  光永 靖(近畿大学 農学部 水産学科 漁業生産システム研究室 ) 野外調査報告 バイオテレメトリ調査奮闘記   鈴木大介(近...

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BLS会報No.140

プロジェクト紹介 データ高回収率を実現するバイオロギング・システムの構築    白川 北斗 (北大北方生物圏FSC 生態系変動解析分野) 新しい発見 太平洋ニシン...

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BLS会報No.139

新しい発見 山を越えるオオミズナギドリ                    依田憲(名古屋大学) 横風を相殺して海上を飛ぶオオミズナギドリ             後...

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BLS会報No.138

新しい発見 -狙った獲物は逃さない! ―コウモリの巧みな超音波利用戦略―   藤岡 慧明(同志社大学) -コウモリは広い音響的視野を利用したセンシングにより先の獲物を意...

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BLS会報No.137

新しい発見 深海へのレース。トップはヒレナガゴンドウ!    青木かがり(東京大学大気海洋研究所) 研究トピックス バイオロギングによる環境エンリッチメント評価 ...

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BLS会報No.136

野外活動レポート 与那国島でのカツオ調査                                 浅井 咲樹(東京海洋大学) 研究の喜びと苦しみ 池田     ...

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BLS会報No.135

新しい発見① ブリ属稚魚はなぜ流れ藻に集まるのか?                 河端 雄毅(長崎大学 水産・環境科学総合研究科) 野外活動レポート 台湾ヤリマ...

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BLS会報No.134

調査報告 石垣島滞在記 ― 混獲されたウミガメの体内の変化を探る       塩澤 舞香(東京海洋大学大学院応用生命科学専攻 博士後期課程2年) 学会報告 2n...

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BLS会報No.133

研究所紹介 -電力設備におけるカラス被害とその対策 ~電力中央研究所の取り組み紹介~                             白井 正樹(電力中央研究所...

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BLS会報No.132

新しい発見 -立ったら消える幽霊魚タチウオ                                     富安 信(北海道大学環境科学院) 調査報告 -鳥島で繁...

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BLS会報No.131

夏は「新しい発見」の季節!!〜夏だ!海だ!バイオロギングだ!〜 魚類の摂餌生態解明に向けて 堀江潤(株式会社アクアサウンド) 魚の論文を書いた—マコガレイの貧酸素への応...

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BLS会報No.130

  新しい発見 外来魚アメリカナマズは流れに応じて浮力と泳ぎ方を変える  吉田誠(東京大学大気海洋研究所) 野外活動レポート 南極ラングホ...

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BLS会報No.129

調査報告 美ら海水族館でのジンベエザメ調査     鳥澤 眞介(近畿大学農学部水産学科・講師) 野外調査報告 山梨県西湖におけるクニマスの行動追跡~ヒトと希少生物...

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BLS会報No.128

新しい発見 スナメリへのピンガーの長期的な効果~天野雅男(長崎大学大学院水産・環境総合研究科) 新しい発見 コウモリは次の獲物を”先読み”し、飛行ルートを選択する...

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BLS会報No.127

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BLS会報No.125

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BLS会報No.126

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BLS会報No.124

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BLS会報No.123

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BLS会報No.122

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BLS会報No.121

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BLS会報No.120

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BLS会報No.118

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BLS会報No.109

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BLS会報No.49

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BLS会報No.40

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BLS会報No.29

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BLS会報No.28

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BLS会報No.6

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BLS会報No.4

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BLS会報No.2

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バイオロギング2

バイオロギング2 動物たちの知られざる世界を探る バイオロギングで明らかになった動物たちの’新発見’をオムニバス的に収録しています! 研究会メンバー総勢50名による本編35編+調...

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BLS会報No.1

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バイオロギング1

バイオロギング―最新科学で解明する動物生態学 動物たちの不思議に迫る、「新しい発見」が続々と! 「バイオロギング(Bio-logging)」は、バイオ(生き物)+ロギング(記録...

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2024年 第19回シンポジウム

日程:2024年10月12日・13日会場:神戸大学深江キャンパス総合学術交流棟1階(キャンパスマップ11番の建物です)アクセス&キャンパス...

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2021年

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役員一覧

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Reconstruction of 3-D path (ThreeD_path)

※日本語バージョンはこちらThreeD_path is a customized macro compliant with IGOR Pro (Wavemetrics) &am...

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2020年

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2023年

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株式会社 アクアサウンド

株式会社 アクアサウンド

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一般社団法人 日本希少鳥類研究所

一般社団法人 日本希少鳥類研究所

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サイトマップ

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バイオロギングとは?

大きく広がるバイオロギングサイエンスの可能性:電子技術による動物の生態・自然環境の解明 生物の行動の研究は、従来から野外での目視観察を主体としています。このため、人間が直接見るこ...

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入会案内

バイオロギング研究会入会案内バイオロギング研究は、わが国の卓越したマイクロ計測技術を駆使した、ユニークな研究として世界的に発展している、まったく新しい研究領域です。日本バイオロギ...

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2019年

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賛助会員

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2007年

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2008年

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2009年

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2010年

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2011年

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2012年

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2013年

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2022年 第18回シンポジウム

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2014年

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2015年

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2016年

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2017年

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株式会社 サーキットデザイン

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日本バイオロギング研究会会則

日本バイオロギング研究会会則

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2018年

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歴代シンポジウム

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第18回日本バイオロギング研究会シンポジウム

https://sites.google.com/view/18bls/

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Biologging Solutions

Biologging Solutions

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株式会社 田中三次郎商店

株式会社 田中三次郎商店

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株式会社 ノマドサイエンス

株式会社 ノマドサイエンス

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株式会社 キュービック・アイ

株式会社 キュービック・アイ

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Druid Technology Co., Ltd.

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Little Leonardo

リトルレオナルド

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いであ 株式会社

いであ 株式会社

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株式会社 MMT

株式会社 MMT

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2021年 第17回シンポジウム

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2024年 第8回国際バイオロギングシンポジウム

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2019年 第15回シンポジウム

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2020年 第16回シンポジウム

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2018年 第14回シンポジウム

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会報

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Q&Aコーナー

2023年2月1日 更新このコーナーは、第18回日本バイオロギング研究会シンポジウムにおいて開催された高校生・大学生向け講演会において参加者の高校生・大学学部生から頂いた...

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2006年

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カレンダー画像投票(テスト)

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株式会社RABO

株式会社RABO 

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日本海洋 株式会社

日本海洋 株式会社

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BiP Earth

Biologging intelligent Platform (BiP)とはバイオロギングデータを共有し、様々な用途に有効活用するための無料オンラインデータベースです。...

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BLS本

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カレンダー

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2022年

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フロント

「バイオロギング(Bio-logging)」は、バイオ(生き物)+ロギング(記録をとる)を組み合わせた新しい言葉です。この言葉は日本で誕生しました。近年、世界中で注目を集めてい...

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お問い合わせフォーム

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2024年

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マクロライブラリー

**** はじめに ****用いる装置の改良が進み、得られるデータが多様化し、データ量も増えたため,例えば時系列データ解析手法など、特殊な手法の必要性が高まりつつあります...

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2017年 第13回シンポジウム

平成29年11月10日(金)―11日(土)に,第13回 日本バイオロギング研究会シンポジウムを福山大学(宮地茂記念館@福山駅前)にて開催します.「大会プログラムをUPしました。」(...

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Ethographer by 坂本健太郎(北大院獣医)

Ethographerは、バイオロギングデータの総合解析ソフトウェアです。 Wavemetrics社から発売されているIgor Pro上で動作します。 Etho...

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WaterSurface_D2GT by 坂本健太郎(北大院獣医)

動物の潜水行動を調べる時に、まず最初に行うことは潜水の開始時間と終了時間を調べることである。深度を計測するロガーを使っていれば、潜水していないときには深度が0mになり、0m以上の値...

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ThreeD_path(三次元経路構築マクロ) by 楢崎友子(東京大学大気海洋研)&塩見こずえ(極地研)

※English is here ThreeD_path はIGOR Pro(Wavemetrics)もしくはMATLAB(MathWorks)上で作動するマクロです。 ...

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